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(3)森林エリア

マックラ滝から緩やかな尾根を登りキスゲ平東麓のガッカラ橋に至る旧道(通称戊 辰の道)周辺の森や、キスゲ平南面に広がる霧降高原別荘地域の森が代表的 な森林エリアです。

コナラ・ミズナラ(ドングリの木)、リョウブ、ハンノキ、モミ、ヌルデ、ヤマザ クラなどの樹木の下にヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、マタタビ、ヒメ ウツギ、コアジサイ、モミジイチゴなどの低木が茂り、地面をミヤコザサが被う、このような風景が霧降高原の代表的な森の姿です。

道端で何種類ものスミレが開き始めると遅い春の始まりです。4月中旬にチョウジ ザクラがようやく可憐な花を開き、ゴールデンウィーク近くにヤマザクラが 満開となります。オダマキ、キツリフネ、ホタルブクロ、ギボウシ、シモツケソ ウ、ノハラアザミ、リンドウなど山の草花が、春から夏、そして秋へと林縁を にぎわせてくれます。

ハルゼミが鳴き、たくさんのアカトンボが下界から登ってくると虫たちの活動も頂 点に達します。おびただしい数のチョウ、ガ、甲虫、ハチ、トンボ。夏の霧 降高原は虫の王国なのです。凄まじい数の虫たちのおかげで、野鳥や小動物たちは活発な繁殖活動を展開する事ができます。そして小動物を食べるさらに大き い動物たちも霧降の森で暮らす事ができるのです。

新緑を迎える頃早くなった日の出とともにカラ類、ホオジロ、メジロ、ウグイス、 イカル、ウソ、キビタキ、オオルリ、ミソサザイ、クロツグミ、センダイム シクイがそれぞれに声を競います。サンショウクイ、カッコウ、ジュウイチの声を聞くと夏鳥も勢ぞろいで、夜にはトラツグミ、ヨタカ、フクロウの声が森の 中から聞こえてきます。カケスやハシブトガラスが巣のそばで警戒しています。エ ナガ、ルリビタキ、キクイタダキ、コルリ、カワラヒワも盛んに餌を運んで います。こずえの向こうからキツツキのドラミングが響き、草むらをキジが走り抜 けます。

子育てに明け暮れキツネもタヌキもすっかりやせ細り、夏は過ぎてゆきます。8月 も中旬を過ぎると空気が澄み渡り、朝晩は早くも秋の気配が感じられます。

秋雨の頃になるとツキノワグマは冬ごもりに備えて人家の近くまでドングリなどの 木の実を食べにやってきます。ニホンザルも木の実を頬張り、食事に余念が 有りません。秋は駆け足で過ぎてゆきます。ニホンジカのかん高く呼び合う声が夜の森に響き、木々は紅葉し、色づいたかと思うと次々葉を落とす。やがて長 い夜を迎え、初雪が降り、カシラダカ、マヒワ、ジョウビタキ、ベニマシコなど冬 鳥たちの姿を見る頃、霧降の森は冬の静寂に包まれるのです。

 

 

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